レオナール

From “MARIE ANTOINETTE”

レオナール

ミュージカル「マリー・アントワネット」で駒田さんが演じたレオナール。
レオナール・アレクシス・オーティエ、史実では髪結いですが、ミュージカルではカツラ作ってました。
レオナールの衣装がとても素敵で、もう、初日に見てからキューピー作りたくてたまりませんでした。
でも同時にものすごく凝ってて見るからに難しそうで……。
メインの衣装は難しすぎて断念して、ワンランク地味な二幕での衣装。
でもそれでも過去最高に大変な衣装でした……。




衣装の構成的には「長髪Ver.ラルク」に似ていて、
上着(コート)の下にベスト(ジレ)、シャツ、
襟元にレースのタイ(ジャボっていうんですか?)と、そこにブローチ。
コートの袖口は折り返されて、シャツの袖口に飾りレース。

髪は本当はウェーブしてましたが再現すること出来なかったので、刺繍糸でストレートヘア。
サイドに流した前髪がストレートなのは残念ですが。
植毛は無理なので髪の毛は貼ってます。



細かい三つ編みだけは頑張りました。
三つ編みに金の糸も飾りで編み込んでます。
6本〜9本の刺繍糸を三つ編みって、細かすぎて編んでも編んでも
長さを稼げなくて気が遠くなりそうでした。
三つ編みの先のピンクと水色はリボンかと思ったのですが、
実は毛先を染めている(多分。特にピンクは)のがそう見えた可能性がありますが
ちょっと確認できませんでした。
少し髪長すぎるなと後から後ろ切ったので、三つ編みだけちょっと長いです。



以下おまけ。



今回もキューピーの足を長くしていますが、いつもと違うのは脚をカットする位置。
レオナールはズボンが膝まででその下は白いストッキング(?)なので、いつものように膝あたりで切るわけにはいかず、上の方で切りました。そしたら上過ぎて穴が繋がってしまった……。
なんとかちゃんとバランスを整えて固め、モデリングペーストで盛り上げ、やすりをかけ、白く塗って、黒い靴も塗って、シャツを着せ、袖口のフリルを貼ります。
袖口のフリル(レース無理なので)に使ったのは「ペニーワイズ」の襟に使ったのと同じリボンです。



ズボン履かせて、ベストを着せ、ボタンを付けました。
ボタンは木工用ボンドで盛り上げ、ペンで色をつけ、再度ボンドで盛り上げてます。
そして袖を付けます。
袖を付けるときにボンドでベストにくっついてしまったので、腕が動かなくなってしまいました。失敗。
ここで靴の飾りとブローチと、イヤリングを装着。
これ、木工用ボンドは心許ないし、瞬間接着剤だと白くなるので、UVレジンでつけました。
キューピーにUVレジン使ったの初めて。
そして上着着せます。
上着は裏地がブルーなので、写真ではわかりませんがブルーの布を裏に貼ってあります。

今回の上着の後ろ側はスリットが入ってるだけでなくてプリーツがたっぷりなので、いつも上着は一枚の布で作るのですが、左右半身ずつ別に作りました。
プリーツは省略して一折りだけですが雰囲気は出たと思います。
後ろのボタンだけ糸結んで作りました。
柄に紛れて写真だとわかりにくいですが。

そして最後に髪の毛を付けて、出来たっと思ったら上着のポケットを付け忘れていたのでポケットを付けて、人形は完成。
本当は髭がありましたが筆が細かい線描けなくて悩み、ない方が可愛いしとなしにしました。
忘れたのではありません(強調)。
インド人の時は描けたのになあ。筆買わないと。
台に載せ、台にスタンプで名前を入れて最初の写真のようになりました。




ちなみに上着の布はどんなに探してもちょうどいいのがなくて、消しゴムはんこを自作して、布用絵の具で柄を付けました。
なぜスタンプインクじゃないのかといえば、グレーの布用スタンプインクが売っていなかったからで、たまたま持っていた布用の絵の具の白と黒を混ぜてグレーにして使用。
写真の下の布はベストに使った布です。
どちらも上着用に買ってみて、やっぱりピンクの方が近いかなとピンクを使用して薄い方はベストに流用しました。
舞台の照明だとちゃんとした色判りにくいんですよ……。
メインの衣装じゃないから写真もないし。

今回植毛こそしませんでしたが、ものすごく時間がかかって苦労しました。
一体何日掛かったか……。
かなり頑張ったので自分で言うのもなんですが良い出来だと思います。




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