2009.7-8月  ダンス・オブ・ヴァンパイア

初演で嵌まったTDVの3年振りの再演です。
教授やマグダ、サラの一人など一部キャストは変わりましたが、伯爵やヘルベルト、クコールにアルフレートの面々は同じままで素晴らしい。
3年前には買わなかった初演のCDを買って公演中は毎日聴いていました(これ、通常移動中は本読んでる私には珍しい事なんですよ)。
そして駒田さんのクコール&クコール劇場、山口さんの伯爵と吉野さんのヘルベルトというクロロック城の三人衆が相も変わらず最高でした。
教授とアルフレートがトランシルヴァニアにやってきた夜、サラとアルフレートが歌う「初めてだから」の所で赤い月が昇っているのですが、これが雲に隠れる頃客席後方に伯爵が登場。多分サラを見ています。これが伯爵の登場の一番初め。
それでこのページの壁紙も赤い月にしてみました。
姿は見えないものの、他のヴァンパイアもいるらしいことはヴァンパイア達の声がサラ達の歌の合間に混ざり込んでくるので判ります。
伯爵のカツラが変わってちょっとボリュームが減ったというか、ぺたっとした感じになったのは少し残念、何度か見たら慣れましたけど。
でもストレートの方が親子似ていいのかも?
でもどうせならもみあげ短くして下さいな。

変わった所も色々あります。
城のお風呂がコウモリの羽の形の飾り付きで広く豪華になったり、ご先祖様の肖像群が前よりそれらしいものに変わったり、ヘルベルトのタトゥーが無くなったり、その他こまごまと。そして1幕ラストに伯爵様の高笑いが入りました。
これ、とても馴染んでいて最初気付かなかったのですが、今回入ったんですよね。
初演の時にあった記憶がないしCDにも入っていない。それに何より、こんなステキなものがあって初演時に私がそれに言及しない訳がないし(笑)
教授とアルフを城に迎え、教授をクコールが案内して去った後の伯爵のアルフレート誘惑が(アルフレートはまだ無自覚にしても)もうそこで完了している事が前よりはっきりしたのかな、という気がします。
それで城の最上階でアルフレートへ呼び掛ける伯爵の方へアルフレートがふらふらっと手を伸ばして近付こうとする事と、それを制止した教授の「誘惑するのか」に対する「するまでもない彼はもう私のもの」という言葉が説得力(?)を持つのかなとか。
まあ、それ聞くと「するまでもない」ってもう既に誘惑したじゃんと心の中で突っ込んでしまうのですが。
話を戻して、この笑い声の時伯爵は実際には声出してないので(録音ですね)、伯爵の心の声という事になると思うのですが、いやー、いいですよね、山口さんの化け物系声。大好きです(告白)。
教授とアルフレートを出迎えてひとしきり歌った後の笑い声は化け物系じゃないんですけどね。歌詞はあんなに人間離れしてるのに。
ところであの笑い、市村教授はそれに合わせた笑い声で受けてくれたけれど石川教授はスルーするのでちょっと淋しかったりします。

それと自分的に大きかったのが伯爵のマント。
初演の所にも書いてありますが伯爵は大体ゆったり構えていてアクティブに動かない人なのでマントつけていてもそれを華麗に翻すのはヴァンパイアダンサーとヘルベルトにおまかせ状態だったのですが、サラを最初に誘惑しにくる風呂場のシーンではまず羽根を背負って上方に登場し、降りてきて風呂場に入る瞬間身体を包んでいたマントの両側を縦(上)にバッ→それを中から開くように左右にぶわっと。
あの登場素敵だった……。
あと墓場でのソロの終わった後もマント翻しが。
もちろん初演ではなかったもので、再演でも始まったばかりの頃は退場前の1回だったのがセンターで歌いあげて上手に移動前に1回、退場前に1回と合わせて2回になってそれはもう眼福でした(^^*)
初演と変わらず御子息のヘルベルトも舞踏会ではサラをエスコートしながら出し惜しみなくマント翻してくれますし、1幕でのヴァンパイアダンサー達もマント着けて踊ってくれます。
クロロック城広報係のリー子ちゃんがサイトクローズ直前の動画で言った通りマント翻しはまさに「婦女子の憧れ!」ですよ(「腐」じゃないよ)
翻るマント万歳。
ええ、もうとても素敵な演目でございました……。
墓場と言えば上手後方に羽を畳んだコウモリっぽい形の墓(? 碑?)がありましたね、マンガチックな感じの。

変更のあったキャストは、教授が市村さんから石川禅さんになり、サラが大塚さんはそのままで剱持たまきさんから知念里奈さんへ、そしてマグダがシルビアさん、シャガールが安崎さんに変わりました。あとはヴァンパイアダンサーの伯爵の影が森山開次さんと新上裕也さんの二人で8月19日までが森山さん、それ以降は新上さんになりました。
市村さんの教授も剱持さんのサラも好きだったので残念でしたが禅さんも知念さんも良かったです。
シルビアさんのマグダは初演より強くたくましい感じになりました(笑)
安崎さんはレミでテナルディエやっていますがテナルディエは駒田さんでしか観ない私は見たのが初めて。三枚目度というかコメディ度は下がったかも?
伯爵の影、初演は新上さんだったので森山さんは初。以前「星の王子さま」で一度だけ見た事があります。新上さんは帝劇では出演が短かったので今回は2回見ただけですが、この二人はタイプが違ってなかなか見応えありました。
ざわりと妖しく踊る森山さんと魔物の笑みで力強く踊る新上さん。楽しかったなあ。
マントに身を包み登場し、くるくる回ってはけていく伯爵の影、良いです。
そういえば1幕のあのシーン、サラの想像する舞踏会なのですが、サラと伯爵とその他ヴァンパイア達だとずっと思っていて、でもヴァンパイアダンサーがみんな同じ衣装だし伯爵(と思っていた森山&新上さん)がメインという感じでもなくみんながサラの化身と踊ってるなあと思ったら、どうやらそれが全部伯爵だったようで。
公式ブログのリー子ちゃんのコメントで気付いたんですけどね。
しかし、風呂場で誘惑されて落ち、伯爵の遣いのクコールにブーツ貰って夢見る舞踏会に伯爵が5人て、サラの頭の中はどうなっているんだろう……。
そういえば二幕はじめの伯爵とサラの愛のデュエット、さあ吸ってと言わんばかりのサラの首に噛みつこうとして思いとどまっての「♪いけない、理性をもて〜」のところはひょっとして笑う所なんだろうかと初演ではちょっと思ったりしていたのですが、今回は伯爵の葛藤が前より少し控えめになったので安心しました。
だって雰囲気的には笑う所じゃないのに笑いを呼びたそうな事されても見てる方は困る(^^;)

アルフレートの二人もそれぞれの味が面白かったです。
ことあるごとに騒ぐ浦井アルフ、自分でサラを救うためにシャガールに城へ案内させようと言い出した癖に城への道中騒ぎ、ヘルベルトに襲われて逃げながら騒ぎ、ヘルベルトに騒ぎ過ぎと言われる。
霊廟で足場(と言うか枠)が外れて宙に浮いてしまった教授を助けようとする時は、泉見アルフは下からジャンプしてなんとかしようとして、浦井アルフはぶら下がって伝って行き教授の所にいこうとする(そして落ちる)。
ここのシーンは初演では教授が飛降りようとしたら服が引っ掛かって宙吊りになってしまっていたのですが、変わりました。
ここは映画では霊廟の壁の穴(窓だか通気口)を通ろうとしたら通り抜けられずつっかえてしまっていたシーンに該当します。
霊廟の、伯爵とヘルベルトの棺の所にある碑文が初演と変わっていたのはなぜなのだろう、うっかり壊しちゃって作り直したとか?(何故そうなる)
あと最初の方、宿屋でこそっとサラ入浴中の風呂場を覗いて伯爵がいるのを発見してしまったアルフレート、寝ている教授をたたき起こしますが、ヴァンパイアがいるということを表すのに泉見さんは両手でばっさばっさと前後にコウモリの翼を模し、浦井さんは両手で上下にぱたぱた→指二本下に向けて牙を作る→ぱたぱたする→牙作るという感じでした。でもこの牙作るのは後半気付いたので最初からやっていたかは定かでないのですが。
そのちょっと前の泉見アルフの柱すりすりは健在でした。ちょっと嬉しい。

ヘルベルトは教授とアルフレートを迎えた父上のところにやって来て、アルフレートを見た瞬間にはっと胸を押さえて一目惚れした感じ。
あれは助手だと教授から聞いた伯爵は「我が息子も嬉しいでしょう」とやって来たヘルベルトの方に手を伸ばして触れるのですが、公演の途中からその指をヘルベルトに噛み付かれそうになり、慌てて引っ込めると肘でヘルを突き、ヘルベルトが舌を出すという風に変わってきたりして非常に楽しかったです。

初演ではヘルベルトはその後アルフレートの持っていた鞄を持って退場していたのですが、鞄を持とうとして重くて持てないという風に両手を振って鞄はクコールが持ちます。考えてみれば下男のクコールがいるのに城の主の息子がそんな仕事する必要はない訳で、当然かもしれません。
おかげでクコールは燭台と伯爵の蔵書である教授の著書(サイン入り)と鞄二つを持ってちょっと大変そうですが。
そして二幕でのアルフレート誘惑(襲撃?)、城のお風呂が広く豪華になったので鏡も大きくなりました。サラがいる時は鏡の前にトルソに着せつけた赤いドレスがあるので目立ちませんがヘルベルトの時はそれがないので(というか吸血鬼が鏡に映らない事を表すために観客に鏡を見せる必要があるので)わかりやすい。
歌声が聞こえてサラだと思って行くとカーテンが開いたそこにはヘルベルトが。
このシーンもアルフレート二人の違いが出ます。
どう聞いても男の声の「Ah〜Ah〜Ah〜」にカーテンが開く前に「サラ……?」と疑いを抱く泉見アルフと「サラ!」と全く疑いもしない浦井アルフ。
ヘルベルトは浴槽の中でその時によって違う登場の仕方をします。 エスニック(?)な踊りだったり空気フラフープだったり、だらんとしてたり。 前楽の時は浴槽のコウモリの羽飾りに片足をのせてその上にもう一方の足を重ねて浴槽の縁に両手で後ろ手に掴まって寝そべるような体勢で浮いてました。

そしてアルフレートを舞踏会に誘ってアルフレートの手を取りステップ踏んでみたりして。
「アハハハ…上手…すごい」の言葉が、前楽の時はアルフレートがステップ間違えたので「アハハハ…上手…へたくそ!」で笑えました。

教授とアルフレートが燭台で十字架を作りヴァンパイア達を足止めして逃げた後、それを追って客席を走って行くクコールに普段は目を奪われているので他はあまり見えていません。が、二階席で観ると客席通路はほとんど見えないので、奴等を追えとクコールに命じた後くるくる回りながら下手にはけていく伯爵の様子を確認できました。
そしてヘルベルトは十字架を崩そうと果敢に向かって行き、十字架に触ってビリビリ(感電してる様子みたいなイメージで)していますが、これはクコールが退場した後なのでいつも確認できます。
3人を追って行ったクコールは紗幕の向こうで狼達に襲われて絶命してしまうのですが、再演では狼に光る二つの目がついて狼の群に襲われているのがわかりやすくなったような気がします。
クコール……(/_;)

クコール劇場は今年も健在。
今年は博多含め3か月あったので、最初の頃はまったりやっていたみたい(?)ですが、今年も色々見られました。
今年はリー君ではなくリー子ちゃんがブログで色々レポしてくれたのですが、主なものは動画UPしてくれたり、思いがけず博多座さんもレポを上げてくれたりしたので、行けなかった分も少し見られて幸せ。
今年も何度かヘルベルトが乱入したりしていましたね。ヘルベルト乱入は1回生で目撃しました。
お掃除後なのに雪の入った風船を割ってクコールの仕事を増やす、クコール曰く「バカ息子」。
あと、ヴァンパイアダンサーを引き連れて登場したのとかは動画で見ました。
前楽ではクコール劇場に教授登場、トイレの場所を尋ねてクコールがご案内(混むので地下1階2階もご利用下さいと親切)ここそういうお城なのと言ってからその辺でしたら駄目? とオケピを指して聞く教授にそこは別世界でございますと制止するクコール。 退場しようとする教授をわざわざ呼び止めて「それだけでございますか」と聞くクコールは初演の前楽と千秋楽が頭にあったのかもしれませんが、わざわざ自分でハードル上げようとしなくてもいいのに(^^;)

カーテンコール
そういえば教授が市村さんから禅さんになった事で伯爵と教授の出て来る順番が逆になりましたね。
伯爵の後に教授が十字架持って出て来て、伯爵に十字架見せて伯爵がやられていたけれど、今回は教授の後に伯爵が出て来ていました。
ふむふむ、なるほど。いろいろあるのですね。

そしてやっぱり大きな変更は観客にも振付がついた事。
開幕20日前のイベントの時に書いたので割愛しますが、その時の振付指導の映像が公式サイトに載り、イベントに出られなかった人も予習が出来るようになっていたのでかなり盛り上がりました。
伯爵がしかるべき時に立つように身振りで指示をくれ、毎回ヘルベルトが前に出てくれます。
「さあみんな行くわよ!」
「二階席〜!」「もっと! もっと!」「最高!」客席を盛り上げるのも忘れない。
そしてヘルベルトの隣にはクコールがいるので大体いつもピンポイントでこの二人しか見ていないのですが、二人は下手の方にいるので上手の席の時はノリノリで踊ってる森山さんとか他の人も見る余裕があります。
楽しかったなあー。

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