最近雑誌で見かけないけど、好きなんです、このシリーズ。
初めて読んだのが「サンクス ア ミリオン」の最終回で(何故かというと、当時これが載ってた雑誌「ウイングス」でCLAMPの「聖伝」が最終回寸前だったから珍しく買っていた)、これが凄く良かったんです。で、探し回って揃えて(なかなか見つからなくて横浜で偶然発見した1巻……)今に至ります。
「そうなんだよ!」と思わず頷いてしまう台詞は「過去の忘れたい失態を突然思い出した時 いたたまれなくて叫び出したくなることってない?」というもの。
いっぱいありますとも! 叫び出したくなる過去の事柄。威張れない……(;;)
ちなみにこの台詞を言ったのは小学3年生。
シリーズ中で好きな話は「サンクス ア ミリオン」、登場人物的には真由子ちゃんが好きだなあ。
他に好きなのは和樹とか秋葉とか……(そして秋葉は最初名字かと思っていたら名前だったというオチが)。
劇団☆新感線の中島かずきさんが原作を担当している、えーとジャンルは……時代ものアクションホラー?
江戸に出る魔を錠に封じる「
魔が刺して化け物と化してしまった者の魔を封じる。
何故か枢りの仕事をする度に毎回髷がほどけて髪を下ろした状態になる彼(好きですが)。
足占のお琴や錠之介が使う錠を作る打ち屋の鉄拾など、仲間と共に魔と戦う、こういうの大好きです。
全4巻で一旦終わってしまいましたが、原作者も作者も続きはやりたいらしいので、いつか再開されるのを待ちたいと思います。
もう10年位連載中断したままですね、好きなのに(追記:現在最終章やってますね)。
まあ、今「クリスタル☆ドラゴン」の連載やってるからいいって言えばいいんですけど。
これは私は主役の美奈子好きじゃないんですよ。
性格可愛くないから。
ヴィーナスの方がよっぽどいいじゃんと思ってしまう。
それにしても、デイモスとヴィーナスが罰を受けた理由ですが、黄泉に落とされる程の罪かい? と思ってしまうのですが、どうでしょう。
だって神話の時代に兄妹間の結婚なんて珍しかないでしょう。
ニーベルングなんて双子だぜ……。
日本だって古代は異腹なら兄妹でもオッケーだし、第一ゼウスとヘラって姉弟なんだから全く人の事言えないだろう。
それはさておき。
時代も場所もどんどん変えて読み切りでやっていくのいいですよね。
長命というか、不死者の強みだな。
ただいま、「悪魔の花嫁 最終章」が連載されています。
これは買ってみてからホ*マンガだということを知ってちょっとショックでした……。
でも買い始めると区切りがつくまで止まらないんですよ、私。
高校の時にクラスメートにこれを貸した時に「同性愛の話もいいかもしれない」とそれを読んだ人が言って私は大変後悔いたしました。
ああ、無邪気な小羊を悪の道に染めてしまったー!
今でもちょっと後ろめたい出来事でした。
……いえ、でも一応面白い事は面白かったから、最初に買った(確か)二冊をその場で捨てずに買い揃えたんですけどね、この本の名誉の為に書いておくと。
だってイメージアルバムも買ったもん。
主役の二人よりもベルゼ親子が好きだったんですよ(という訳で画像は主役二人ではなくベール様親子をチョイス)。
でも途中で挫折したので一番最後の方読んでないです……。
ある日突然両親を殺され、訳も判らないまま自分も双子の弟と一緒に死刑星である獣王星に落とされたトールが、自分をこの星に落としたオーディンと対決するため苛酷な環境の中で成長していく話。
登場人物の名前は北欧神話がベースになっているものが多いです。
肌の色で分かれた
輪にはそれぞれトップとセカンドとサードという実力者がいますが、黒髪の時のサードがとても好きでした(黒髪好き)。
主人公のトールよりサードが好きなのです。
ヘラヘラしつつ色々企んでる懐刀。
樹さんの漫画はかなり読んでますが自分で買ったのは「デーモン聖典(サクリード)」と「獣王星」だけ(追記。今「ヴァムピール
」も買ってます)。
「獣王星」は大きいサイズの本だったので好きだけど買うのを躊躇していて、2006年にTVアニメ化(何故か深夜枠)したのでこの機会に文庫出ないかなーと思っていたら、完全版が出ました。
文庫じゃないけど小さくはなったからいいかーと購入。
アニメは……(自主規制)だったので見るのを挫折しましたが(^^;)サード酷過ぎる…(泣)
完全版3巻には新たに描かれたザギの外伝DEATH GAMEが入っています(全3巻)。
安倍晴明ものです。安倍晴明を扱ったものは他にも色々とありますが、私はこれが好きなんですね。
夢枕獏の「陰陽師」は、小説は好きなんですけど、漫画化したものはあまり好きでなくて。
見た目時代考証に忠実なのは間違いなく「陰陽師」の方ですが。
でも、自分の感覚の方を優先させて描きたいように描いてるらしい絵が、やっぱり私もこっちのが好きだなー……と思うんですね。
この人は特にカラーが綺麗なんですよ。
ただ、そう、あんまりストーリーに色気はありませんけど。
化け物系と友情もの、この辺が好きな人にはいいと思います。
そういえば、「倫敦魔魍街」(JET作)にちょっと似た印象を受けます。これも好きなんですが、ここはその項目じゃないので、カット。
晴明が蛙を殺すエピソードとか、有名どころも織り込まれていて面白いですよね。
私は今昔物語集読んでないので詳しく知りませんが。
突っ込んでいったらどつぼにはまりそうで怖い。
「古事記」も挫折してるくせに、読めるのか!>自分
多分よほどの事が無い限り、手は出さないでしょう私は。
王都というのは平安京、小野篁の曾孫なんかも出ていて、違う意味で面白い。
(藤川桂介「篁・変成秘抄」面白いです。「宇宙皇子」とはまた違った味があります)
あんまり歴史に詳しくなくても楽しめるマンガです。
この人の絵は、好き好きがあるかもしれないですね。私は平気だけど。
16世紀のスペインが主な舞台でしょうか。
フェリペ2世とか、エリザベス1世とか、そのあたりですね。
「レオンが死んじゃったのー!」という友人の叫びが忘れられない作品です。
レオンというのは主人公のサラディナーサの父親ですが、フェリペ二世に切られて片目を失った隻眼の人で、いい男でした。
13歳で政略結婚して15歳で子持ち&やもめになった男。
そして妻にそっくりの娘は超ファザコンに育ったのでした。
元々海賊であった彼の一族はスペインと契約を結んでいたのですが、フェリペ二世の元愛人であり、レオンの妻であるサラディナーサの母をめぐりレオンとフェリペ二世は対立。
赤ん坊の頃から船に乗り成長したサラディナーサは父の死後、一族の長として女の身で一族をまとめ率いていく。
文庫になったら買うんだけどなー、と思っていたら白泉社さんはちゃんと文庫にしてくれました。
文庫の方が場所取らないし、いいんですよ。
リアルタイムで読むなら文庫は望めないですが、完結したちょっとでも前のものなら文庫がいいですね。
CLAMPの最初のコミックスですね。
あらゆるマンガの中で最も綺麗な絵を描く漫画家(一人じゃないって)だと思ってました。
要するに私好み(^^*)って事だったんですが。
CLAMPの作品の中で私が一番好きなものです。
夜叉が好きなんですよ。
6巻にいる子供の時の彼が可愛くて可愛くて(大人の彼も好きですが)。
阿修羅は、読む前に絵しか見ていなかった時私は女だと思ってました。
で、読んで(当時2巻までしか出ていなかった)男だと思った。
……が、どっちでもないことがじきに判明。
惑わされてしまいましたよ、私は。まあ、何にしろ可愛くて好きでしたが。
(ついでに言うと2巻の途中まで蘇摩を男だと思ってました。)
「宇宙皇子」で育った(?)私はどうしても善見城「ぜんみじょう」を「ぜんけんじょう」と読んでしまう。こうして人は一つの物に色々な面があることを学んでいくのです(という程の事では、実はない(^^;)。
ラスト、帝釈天と修羅パパの真実。
率直に言って「最後の最後にこれかい!」。
だって「CLAMPはホモは嫌いです」って言ったくせに〜(泣)
いいけど……しくしく。
またこういう話やってくれないかなあ。
今CLAMPは「X」しかもう読んでない。手が出せなくて。
(しかしそれすらも連載中断中。)
昔は全て持ってたのに……。
これは最初山賊さんがネットで「山賊UNDERGROUND」というタイトルで発表、それが「やさぐれぱんだ」というタイトルで書籍化されたものです(現在そのサイトでは「山賊WONDERGROUND」が不定期連載されています)。
やさぐれたぱんだと山賊青年の会話を綴った、その後二度の書籍化をした本です。主に4コマで、もう少し長めの話もあり。
二人(?)の会話が面白いんですよ。
最初は大きいサイズの本で三冊出ましたが、出版社が変わり小学館文庫から二冊にまとめられました。
現在雑誌連載されているので今後も続きが出ると思います。グッズも色々出てますし。
堺雅人さんと生瀬勝久さん(ぱんだの声)でDVD化もされました。白・黒・金・銀盤の4種類出ています。
そして書き下ろしの「やさぐれぱんだとペンギン」が発売されました。初の長編ですよ!
−追記−
なんとなく調べたら、山賊さんがストレイテナーというロックバンドのドラムス、ナカヤマシンペイさんだと知ってびっくりした。
バンドのかたわら漫画描いてたのか……。
盲導犬のお話のマンガですが、とても丁寧に作られています。
これは実話ではなく、架空の一頭の盲導犬、コディを主人公としてその一生を追った話です。
盲導犬のユーザーの視点ではなく盲導犬自身の視点から描かれた話で、盲導犬についての情報が判りやすく紹介されています。
私もこれを読むまで知らなかったし、おそらく多くの人が知らないだろう事も書かれていて、是非一読をお勧めしたい一冊。
仕事中の盲導犬に声をかけたり餌をやってはいけないことは割と知られていますが、見守ってアイコンタクトをとってもいけないということは知らない人が多いのではないでしょうか。
ノンフィクションではない上にマンガだと侮るなかれ。
これはかなり良質の本です。
最後はちょっと泣いちゃいました。
動物専門の霊媒師クォートと、前世が犬だったので中身が犬猫半分ずつの黒猫ハーフのお話。
動物好きな方にはたまらない、それほど動物好きでなくても楽しめる話です。
読んでくれー! と、声を大にして言いたい。
思わず泣けてしまう話も入ってます。
中でも犬のアールグレイの話などは泣きます、マジで。
動物の無償の忠誠というか愛情って感動ものですよね。
登場する動物(の霊)は犬猫に始まって狼にイルカに馬に象、果ては姑獲鳥といった妖怪系のものまで色々。
どうも私この方のマンガはツボにはまるらしく、お気に入りの話が色々あります。
コミックス2冊が文庫1冊にまとまりました。
そしてクォート&ハーフ復活〜。
「1/4×1/2 R」として続きが出ました。顔(というか髪形)が前と変わってる。
ただいま3巻まで出ています。
ハムちゃんとかわんことか、遊園地のロバの乗り物とか、やっぱいいですよ、この話。でも前のシリーズに出ていた彼女はどこに行った?
これは返還前の香港の黒社会を舞台とした話です。
黒社会の男・遠に憧れた狗仔が彼の負担にならないよう組織の中で成長していき、実は組織に潜入していた警察官である遠も事件の渦中で因縁の敵を発見みたいな……うわー、説明出来てない。
こは香港が中国に返還される直前に書かれた話です。最終話が雑誌に載ったほんの少し後に返還されたはず。
タイトルは最後まで読まないと意味が解らないようになっています(理解すると同時に泣)。
なんか掲載誌的にはBLのカテゴリに入るみたいですが、これはそんなじゃないです。兄貴分と弟分が信頼と憧れ(?)で結びついているというか。
この話大好きなんですよ。おすすめ。
ちなみにこれは作者の香港を舞台としたロマン・ノワールの最初の作品で、その後も黒社会を舞台に「傷口−KIZU−」「殺手−ヒットマン−」「暗夜」と三作ありますが、この三作は登場人物も重なっていて繋がっているようですね。「Don't Cry 香港」は単独で読めます。(その後の3作は2作目でついていけなくなりました……たしかニュアンスだけだったので通常のボー●ズラブと比べればなんてことないのでしょうがちょっとホ●くさかったので(^^;)
柴田亜美、この人は最初に見たのはドラクエ4コマでした。
「マリモは鳴かないから嫌いだ」というセリフがインパクト強かったです。
パプワくんは、最初人から借りていたんですが、新刊出た時に借りる前に本屋で見かけてしまって、しかもその表紙がサービス(注:名前)だったときについ買ってしまって揃えたものです。
でも、今は新装版になって表紙絵変わってしまったんですけどね。
アニメ化しましたがアニメはほとんど見なかったなあ(基本的にあまりアニメ見ない人)。
女の子の少ないマンガでしたね。
何が好きだったって、シリアス部分に真理があると思うんですね。
「大人はすぐに"また"とか"いつか"とか言っちまうんだよ」というシンタローの言葉とかね、「そうなんだよ」と頷いちゃいますね。
もう二度と会えないかもしれなくても言っちゃうんですよ、かるーく「また会おう」って。
他にも色々いいこと書いてあるんですよ。
シリアスかと思うと次のページでギャグになる、あれも結構好きなんですけど。
この話の分かれた未来の内の一つである、「自由人HERO」は、途中まで買ってたんですが、私の部屋の苛酷な生存競争に破れて姿を消していきました……。
8年ぶりにパプワくんの続き「PAPUWA」が連載され、完結しました。
美貌の叔父様が相変わらずで素晴らしい。
内容には最後の方ついて行くの大変でしたが(^_^;)
全2巻……とはいえ、雑誌の休刊のためこうなったようなので、話が中途半端に終わってるうう(T-T)
私がこれを読んで気に入ったのは魔王・紅蓮。
でも紅蓮黒髪なのでつい日記には「魔物になったシンタロー」みたいだと書きましたが、これはあくまで見た目であって、中身的にはハーレムに近いですねえ。
主人公はジン国の王・倭 天火です。彼の天下取りの話なんですが。
このマンガ、「8」って数が鍵なのかなあ。
八魔将軍ってことは8人いるんだろうし、ギイ国のマークが「義」をデザインしたものってことはどうやらジン国のジンは「仁」、ギイ国が「義」、レイユ国が「礼」でチュウ国が「忠」……まだ、ここまでしか話に出て来ないので推測にしかすぎないんだけど(なんて言うんだっけ、「八犬伝」等に出てくるやつね)。
うーん、続きが切に読みたいお話であります。
どっかで書いてくれないかなというか、どこかの雑誌で拾ってくれないかな。
コミックスで5巻、文庫で3巻。
この人の本は今まで読んだ事が無かったのですが、文庫になった時に書店で見かけて、勘で買ってみました。いわゆる表紙買いというやつです。
勘で買って外すと悲しいですがこれは当たりでしたね、面白かったです。
主人公の迅鉄は一度死んでいて人造人間みたいな感じで甦らせられています。
なので顔は鉄面で喋れなかったりする。
相棒とも言うべき喋る刀「鋼丸」が彼の代わりに話します(鋼丸も元は人間で、彼の元許嫁も登場します)。刀の柄に一つ目がありますがどこから声が出ているのかは不明。
人斬り迅鉄改め鋼の迅鉄という名の渡世人として旅をする彼(ら)と、彼を仇として追う少女や行く先々での話。
話の最初の方と後の方で迅鉄の身体の生身部分とからくり部分の割合が違っていたりするのはご愛嬌ということで(笑)
キリのいいところで一旦終わっていますが完結ではないようで、いつか再開しますと文庫版の最後に書いてありました。
続き、読みたいですねえ……。
人から聞いた怖い話を集めた本です。
再収録された稲川淳二さんの体験を漫画化した「生き人形」や、生き人形の資料が元で起こった事件の話なども入っていて、何だか持っている自分まで祟られそうな気もしなくもない……。
しかし、なんだって私は「生き人形」の収録された本を二冊も持ってるんだ……。
全部実話ってとこが怖いですよね。
どうせ私は霊感ないから関係ない、なんて思ってるので(金縛りにあったことはあるけど、これは霊現象じゃないだろう)読めるわけですが。
心霊ものが駄目な人にはお勧め出来ませんが、怖い物好きな方は一度お試しあれ。
長らく絶版だった「京劇的無頼繚乱」がとうとう文庫化しました。
最終シリーズが上下巻になっていて下巻が出ていなかったため、続きを読めないままだったのですが、完全版としての文庫化で続きも収録されたのでようやく続きを読む事が出来ました(嬉)。
主に架空のチャイナタウン(in日本)を舞台とした中華活劇漫画です。
チャイナタウンの元締め
そして何故かやたらと女装が似合う銀狐。
残念ながら作者さんは眼底出血により漫画家から小説家に転身したため、このシリーズは完全なる完結と言えるのかちょっと微妙なところですが(それぞれの話は終わっています)、面白いのでお勧めです。
ちなみに西魚さんの小説家としての作品では「魔女と犬」のシリーズが面白いのでお勧め。
これはかなりお気に入りです。全3巻。
花守稲荷の白狐と、神主の鈴が主人公です。
ゲストに出てくるのは水神に人魚に吸血鬼に梅の精、他の稲荷の黒狐、子供の幽霊……あれっ、おかしいな、普通の話の筈なのに(^^;)
普通の人たちも出るんだけどな。
神社の狐は人形(にんぎょうじゃないですよ、ひとがたなの。……人って書けよ>自分)に変化します。でも普通の人間には通常見えないらしい。
いやー、やっぱ着物はいいよね(見る分には)。
3巻に収録されている「天使に近い夢」は、別のコミックス「放し鳥」の中の絵師
(それとも天狗だから死なないのか?)
「南国少年パプワくん」との共通点……、これを読んだ友人が「ドラゴンボールみたい」と言ったこと(笑)。
うーん、これバトル漫画じゃないんだけどな。
どっちもたまにかめはめ波みたいなもの出してますからねえ。
これ初めて見た時は絵柄に退きました。
今時この目の大きさは何? みたいな。何で男の人は普通なのに、女の子はこんなに古臭い(失礼)絵なんだろう、と。慣れればどうってことないんですが。
でもそれと同時に画面の使い方の非常に上手い方だと思いました。コマ割とか。
爆発のショックで異世界にとばされてしまった普通の高校生・ノリコが実は飛ばされた世界での伝説の鍵を握る存在だったというところから始まる話。
で、ファンタジーもの好きですから、こういう世界好きなんですよ私。
魔物がいて人間離れした異能の人がいて。
二次元的には「黒髪長髪無口男」にかなり弱い私としてはイザークはかなりツボです。
そしてこの手の異世界ものではネックになる言語の問題。
割と他のこの手の漫画では何故か言葉が通じたり、なんらかの理由ですぐ解るようになったりという逃げが打たれるのですが、これはノリコがその世界で生きていくために時間を掛けて言葉を覚えていくという、逃げずにきちんとそういう問題に取り組んでいるのがすごいです。
最初に描かれた時はまだ東宝版はおろか宝塚版の舞台もまだ日本では上演されていなかったようで、舞台はウィーン版の「エリザベート」しか作者は観ていない状態で舞台と取材と文献から出来上がった漫画らしいです。
なのでトートはいますが(名前は出ない)内容・構成はオリジナルだと思います。良くも悪くも舞台とは別のものですね。
私は東宝の舞台版しか観た事はありませんが、これは私としてはかなり好みでした。舞台版のエリザベートはなんとなく私にはいま一つ理解出来ない人なのですが、とても素直に受け入れられる内容でした。
森川久美さんの作品では一番好きなのが「南京路に花吹雪」です。
黄が好きだー! なので私はその続編とも言うべき「Shang‐hai l945」にはあまり思い入れがないです(^^;)
あと信長の話も好きです。
コミックスの時は「KING OF ZIPANGU 信長」でした。
タイトルから判る(?)通り大河でやった頃に出た漫画ですね。
文庫になったのですが、そちらは「信長 KING OF ZIPANGU」です。
文庫は一部書き直されていました。
「花の都に捧げる」が同時収録されています。
伯爵カインシリーズ/由貴香織里
最初に5冊出て、その後作者が他のシリーズ数年やってたので中断し、それが終了した後に再び復活して、きちんと完結しました。
別シリーズは読んでなかったけどカインシリーズは好きでした。
自分を憎む父親に殺されかけて、父親に毒を盛ったカインが主人公。
失踪した父親の跡を継いで伯爵になって、古今東西の毒薬のコレクションが趣味という……。
ことあるごとに事件に巻き込まれて(あるいは自分から首をつっこんで)いきます。
父親や、異母兄にも狙われてるし。
でも完結した巻買ってびっくりですよ。
なんで黒幕があの人なの!?
そんな事を最後に知るために何年も待った挙げ句にコミックス買い続けたんですか、私は。
気にならない人はそんな事全く気にしないのでしょうけど。
でもそれさえ目をつぶればきれいに終わったし、話は好きなのでお勧めはお勧め。
切り裂きジャックとか、死体から人形作ったりとか、グロ要素も多少(というか多々)ありますけどね。