2001.1.28  犬夜叉

赤坂ACTシアターに「犬夜叉」を観に行って来ました。昨年に続く再演。
キャストは初演と同じです。
内容的にもストーリーはそれほど変わりなし(原作とではなく、初演とです)。
細かい所では色々と変わっていましたが。
かごめが井戸でテスト勉強していたら過去に行ってしまった初演と違って、今回は先に過去に行ってしまっていて、井戸から顔を出して景色が違うのに愕然とするっていう風に変わってました(時間短縮?)。
今回なんだか「風の谷のナウシカ」に出てくる王蟲みたいなのが出て来たりして、(あ、王蟲だ)と思ってしまいました。
あと笑ったのが、蘇った屍舞烏と百足上臈と蜘蛛頭が組体操みたいなことをやっている時、初演で3人でピラミッド作った後扇作ってたのが、ピラミッドの後に「レ・イ・ク!」とやってたのが笑えましたねー、ほんと。
(でも3回はしつこかった……。)
武富士のCM曲に合わせて踊ってたり(特撮みたいな妖怪がですよ)、面白かったなあ。

そういえば、前回も気になったのだけど原作と舞台は別物だからと深く考えずにいたこと。
七宝って……私ずっとメスだと思ってました(爆)
舞台の七宝がオスなもので、同行した友人に「私ずっと七宝はメスだと思ってたんだけど」と言ったら「マンガでも男の子だよ」と……(汗)
そう、読み返してみれば確かに初登場時は男の子。
いつから私の頭の中で女の子になったんだろう?

最後の方で現代のかごめの部屋が出てくるのですが、そこに「嵐」のポスターが貼ってありました(良く判らなかったので聞いたら嵐だと教えられた)。
いや、これが昔懐かしい光GENJIのだったら面白かったなと思っただけなんですけどね(そうしたら、犬夜叉がポスターに載ってる事になるじゃないですか)。
終わりかたは初演と似た感じでした。
同行者は初演のラストで私が感じたのとまったく同じ事を感じて「ほんとにそう(レポート通り)だー」と思ったそうです。終演後に一人で受けてました。

体に響くような音楽に赤くきらめく照明、客席に向かってくるラストの照明、色々と印象的なものはあるのですが、犬夜叉の「飛刃血爪」が綺麗で好きですね(そういえば、この技マンガでは最初の方しか出て来ない。刀持ってるから)。
照明で赤く染まった舞台の中で銀色の紙吹雪がぱーっと吹き上げるのです。
それもやっぱり赤く染まっているのですね。好きだなあ。
「散魂鉄爪」はなんか、文字通り鉄の爪って感じなので(瞬時に人間の爪伸ばせって言う方が無理なのですから生身の人間が舞台上でやるとなるとそうなるのでしょうけど)、どうも美しさに欠けるんですよねえ…。
どう見ても犬夜叉本人の爪ではなく武器にしか見えない所がなんとも……。

初演の時はまだアニメ化していませんでしたが、その後アニメ化したせいでしょう、今回お子さまが客席に目立ちました。
親に芝居のチケット代を出してもらった事など昔も(当然今も)一度もなく、やりくりしてチケット代を捻出する私としては高い芝居にお子さまがいると無条件に腹が立つ(これは多分嫉妬でしょう。心の狭い人間なもので)のですが、まあ仕方がないでしょう。
この舞台は主に犬夜叉と桔梗と奈落を中心としたストーリー展開なので、原作から切られた部分は沢山あります。
別の所に焦点をあてたらまた違った話が出来てくるのでしょうね。
そういうのも見てみたい気がします。
またやらないかなあ……。好きなんだけどなあ、舞台の犬夜叉。
観てから既に1週間が経過していると、観劇後の満足よりも「もう一回」感の方が上回ってしまっているRAYなのでした。

TOP
HOME