とねちゃんは2002年の2月5日にやってきました。
「ペットショップの店長に押しつけられたんだけど、家は飼えないから、貰って」と言われ、見せてもらったキンクマハムスター、生後3か月のオス。
とねちゃんは某デパートの紙袋の中、小さな小さな仮のケージに入っていました。
ケージの中には牛乳パックを切って中に綿を入れた即席の巣があり、ハムスターの姿はなし。
朝だったので寝ていたのですね、当然のことながら。
やがて出て来たとねちゃんは予想を裏切って大きかった……。
(あ、ねずみだ)
これがとねちゃんの最初の印象ですね。
薄ーいベージュの体に真っ黒なくるくるした瞳、グレイのかかった黒っぽい耳は某ピカ●ュウのモデルなのだとか。
引き取り手のいなかったとねちゃんはRAYの家に来る事になりました。
とある理由からハムスターの名前といえばデュークしか思い浮かばないRAYです(デュークって普通犬の名前だろう>自分)。
最初、名前はデュークにしようかと思ってました。
でもこれは亡きポストペットのハムスターの名前でもあり、早死にしても嫌だなーと、中止。
この子普通のハムスターよりずっと白っぽいよね……。
淡いベージュのキンクマを眺めながらつらつらとRAYは考えます。
まあ、ほんとの白いハムスターは真っ白で目も赤いのですが、でもこの子も白っぽい美少年。
そうなるともうRAYの脳裏に浮かぶのは「とねちゃん」しかありません。
知る人ぞ知る「天狼星」(舞台版)の刀根一太郎から名前を貰いました。
刀根ちゃんの髪の色にちょっと似てるし(というか、当時似てたし)。
だから正式名は「刀根熊太郎」だろうか? 金太郎は嫌だぞ……。
うーん、正式名称はちょっと保留か。
とにもかくにも「とねちゃん」と命名。
飼う以上は仲良くして一緒に遊びたいのが人情というもの。
でも手から餌をとって食べてくれる以外はなかなか懐いてくれないとねちゃんです。
これはやっぱり家に来た時に既に生後3か月でわりと大きくなっていたから?
そう友人にメールすると、キンクマは慣れにくい種類との返事。
ああ……、種族的にそうなのね……。
うーん。じゃあまあ、気長に仲良くなるしかないかあ。
地道に気長に暮らしていく覚悟を決めました。
最初のころ、うすーい金色だったとねちゃん、近頃ではベージュ。
聞こえの良い言い方で「ミルクティー色」です。
大きくなって毛色も濃くなったようです。
最初のころの写真が無いのが残念……。
これくらいの色になるとちょっと「刀根」ちゃんを名乗るのもナニかなという気もしなくもないけれど、もう彼はすっかりとねちゃんなのでした。
後日談。
結局とねちゃんの名前は「とね いち太」で正式決定になりました。
初めてのハムスターボール。ボールもまだ傷もなく綺麗。