2000.9.16 陰陽師
池袋で「陰陽師」を観て来ました。
劇場は東京芸術劇場の小ホール1(左側)です。
これは夢枕獏さんの小説「陰陽師」の中の2編を原作とした芝居です。
原作者の夢枕獏さんからお花が来てました。
なんか、面白いところからお花が届いていましたねー。
現役陰陽師の人からとか、マンガの「陰陽師」連載してる「メロディ」の編集部とか。
岩が左側に二つ、右手前に一つ、奥の左右に朱の枠に貼られた黒い紗幕というシンプルな舞台。
紗幕の向こうに人がいて、そこに光を当てると姿が浮かび上がって、牛車の御簾を表したり、単に壁であったり、色々になる。
舞台装置は結構好きですね。
あと衣装もきれいでした。変にひねってなくて良かった。
主な登場人物は言わずと知れた安倍晴明(児玉信夫)、そしてその友である源博雅(浦一弘/スタジオライフ)。
でもちょっとこの白皙の晴明は厭かも……というか私のイメージと違うような。
博雅はこんなものかなと思いましたが。
「玄象といふ琵琶」の部分では、漢多太(山本芳樹/スタジオライフ)という鬼が出てくるのですが、これが真の鬼に変化(という表現が合っているのかどうか疑問ですが)した後の動きが良かった。……ていうか、違う役者さんかな? これは。
鬼の面被っちゃってるので判らないんですが(しかもパンフ買ってない)、違うような。
もう一つの原作「鉄輪」部分で、五寸釘口に銜えた丑の刻参りの女が登場した途端、同行者が声を殺して笑いだした。
京都行って丑の刻参りで有名な某神社で恐い思いした直後で気持ちは判らないでもないが、笑うとこじゃないぞ、そこ。
そして女が鬼に変化(生成り)した場合、額から角が生えるの?
角ってもうちょっと髪に埋もれる位置に生えるものじゃないの?
私が無知なだけ?
???
まあ、それはともかくとして、貼り付けてる跡が遠目にも判るのがちょっと悲しかった。
公演始まったばかりだからか、いくつか台詞トチったり、気になったところはいくつかあり。
話は好きなんだけどな。
うーん。
全体としてはちょっぴり不満でした。
特にラスト。ああいう終わり方は逃げだと思いますよ(観てない人には意味不明)。
でもきっと、またこういう企画で芝居があったら行ってしまうんだろうなあ。