豆巻物
突然思い立って豆巻物を作ってみました。御朱印帳に続いて和物です。
まずは「般若心経」(3.5cm、軸除く)を一つ。
それからちょっと楽しくなってきて「平家物語」と「二条河原落書」(共に4cm)を作り、
最初に印刷してみてちょっと大きいかなとやめた「般若心経」もせっかくなので作りました(4.5cm)。
巻物を開いたところ。「二条河原落書」(上)と「平家物語」(下)。
押さえにしたシャーペンが軽くて左の方巻き戻ってしまいました。
「二条河原落書」(『建武年間記』より)は高校の時に演劇部で日々発声練習に使っていました。
ただそれは全文ではなく、今回調べて初めて全文知りましたが、長いので巻物に使ったのは3/5位です。
「平家物語」は「祇園精舎」のみ。中学の時にやりましたね。
使った紙は障子紙です(エクセルで縦書き、フォントは行書で)。
丸まり癖のある紙なのでプリンター通すとしわになったり、
引き込みエラーになったり、それぞれ何度かずつ失敗しています。
そして印刷用の紙ではないのでコピー用紙に印刷するよりも印字が少し太くなりますね。
表紙はそれぞれこんな感じ。
左上から「般若心経」(大)「二条河原落書」、下段が「般若心経」(小)「平家物語」。
「般若心経」(大)は「御朱印帳」と同じ布で作りました。
巻物は「表紙」と「本文」、軸を付けた「尾紙」を別々に作ってから合わせてあります。
紐は結ぶのではなくこんな風に留めています。
最初に作った「般若心経」(小)だけ留め具が違いますが、これは結束バンドの先の部分です。
もう少し白っぽいかと思ったら先は薄いので思ったよりも半透明で、次からはもう少し真面目に自作しました。
使った紐は手帳用の栞紐です。
手帳に栞紐がついていない時に自分で付けられる紐(しおりシール)が無印良品で売ってまして、
手帳に付けているのですが長いのでカットして余った分を豆本のスピンにしようかなと取っておいたものです。
豆本ではなく豆巻物に使うことになるとは思いませんでしたが。
赤が去年の手帳、グレーが今年の手帳で使った分ですね。
左から二番目の丸いのはアジアンコードです。
以下おまけ。
軸には「般若心経」(小)は竹串(直径3mm)を使いましたが、残りの3巻はネイル用のオレンジスティック(4mm)を使いました。
切り口を平らにしたかったのではさみではなく糸鋸でカットし、紙やすりで磨いてからアクリルガッシュで塗り、上下の外に出るあたりだけろうそくでこすってツヤ出ししています。
真ん中は紙を巻いてしまうので適当で良いのです。
表紙側は裏打ちした布をカットして、片方の端を少し折って糊付け。
その時に中央あたりに紐の端を挟んで糊付けしてとめます。
カッターで切れ込みを入れて紐を表に出します。
まだ紐に留め具はつけません。
留め具は竹串で作りました(最初割り箸で作ろうとして失敗)。
まずは1mm位の平たい棒になるようにカッターで削ります。
端を少し細く薄くして、ピンバイスで穴を二つ開けてその穴を繋げる感じにすると細長い穴が開けられます。
最後に切り離して形を整えて、紐にひっかからないようにやすりで磨いて完成。
尾紙と本文と表紙を全て繋いで、乾いたら巻いて、そして最後に留め具を紐のどの位置につけるか調整して付けます。
「般若心経」(大)は「御朱印帳」と同じ高さで同じ柄なのでセットみたい。