旧近衛師団司令部庁舎
(東京国立近代美術館工芸館)
今回開催されていた展示です。
所蔵展は撮影可なので気になったものちょっとだけ撮ってみました。その中の一部。
写真左、「檜棗」。木目が見えるまま、波が描かれていて素敵です。
写真右、「紅溜鉈削中次」。こんなのあるんだ! と。すごく面白い。
鶉の卵殻で蛍の光を表現した蒔絵棗も良かったです(写真はない)。
「光器」。こちらは棗ではないのですが、綺麗だったので。
生地に穴を開けた上から透明の釉薬をかけることで光が透けるようになっているそうです。
展示見終わって一階に戻り、階段裏には奥の出口から出て図書閲覧室に行けるようになっています。
(こちらは石川県移転に伴い2019年4月26日で閉まるそうです。)
玄関から外に出たら屋根の飾りに鳥が留まっていました。
中央の屋根に載った八角形の塔屋。格好良い。
屋根は震災後の桟瓦葺から建設当初のスレート葺きに復元されています。
壁はこんな感じのイギリス積みです。
一段ごとに煉瓦の積み方が長い方(長手)と横の短い方(小口)交互に並べる積み方。
細いところ(これ何ていう名称?)は調整が入っていますね。
建物のサイドはこんな感じ。
裏にまわるとこうです。
正面は中央と両翼が張り出してますが、裏は平らですね。
そして建物の反対側になにやら、「次元の隙間からわき出てきた異界のモノ」みたいなものが!
……と思いましたがモチーフは違いました。
敷地にはほかにもいくつか作品が展示されています。
工芸館の門を出ると、
北白川宮能久親王の銅像がありました。
そこにあった説明によると、弘化4年(1847)伏見宮邦家親王の第9皇子として誕生、
(色々略)明治28年1月近衛師団長に親補せられ、近衛師団を率いて台湾に出征。
同年10月台南にて病のため49歳で薨去。
銅像は明治36年に建立され、昭和58年に現在の場所に移されたそうです。
敷地の外から撮ってみた。これ以上左に寄れなくて右半分ですが。
近くよりは屋根が見えます。
外側と階段回り以外、展示室などはそれっぽくないですが、建物格好良いですよ。