2003.8.9  レ・ミゼラブル

本日夜のプリンシパル・キャスト コゼット 河野由佳
ジャン・バルジャン 山口祐一郎 マリウス 山本耕史
ジャベール 高嶋政宏 テナルディエ 駒田一
エポニーヌ 坂本真綾 テナルディエの妻 森公美子
ファンティーヌ マルシア アンジョルラス 坂元健児

8/9(土)「レ・ミゼラブル」ソワレを観てきました。
台風で行き着くまでにかなり濡れました(乗り物乗ってしまえばもう平気だったけど)。
台風でも皆頑張って劇場に来ていました。
来られなかった人は少ないと思います。
一階A席センターブロック。センターブロックは初でした。

今日は初見の役者さんが3人(山口さん、高嶋さん、マルシアさん)いたのもあって、たまには駒田さん以外の人も注意して見ようという課題を持って行きました。

山口祐一郎さんはこれまでもジャン・バルジャンで出演されていたのですが、私は見た事が無かったので本当に初見でした。
さすがに歌上手いなあ。
でも、これまで別所さんを4連続で見てしまったせいでちょっと違和感が……。
多分そのうち慣れるでしょう。
司教様の所から銀の杯を盗んで逃げる時、3つの杯のうち2つしか取らずに逃げていましたが、うっかり忘れたのでしょうか……。
司教様が燭台と一緒にそれもあげるかと思ったけど、燭台1対だけでした。
細かい所が気になってしまった。
歌は「彼を帰して」と最後の死ぬ前の歌がとても良かったです。
下水道でマリウスを運んでくる時、山口さんは担いで来るんですね。
その後運んでいく時も担いでました(別所さんはいろんな運び方してて面白かった)。
そう言えば、最初の方で「石のーようにー♪」の後にマイクがボンって言ってました……。
ちょっと笑ったのは、テナルディエの所からコゼットを連れて出てきてから綺麗な服を彼女に着せて、それから抱き上げてぐるぐる回るのですが、山口さん回りすぎ……。
下に降ろされてからコゼットふらついてました。可愛かったけど。

ファンテーヌマルシアさん。
ファンテーヌは、発音が微妙に気になりましたが良いのではないかと思います。
キャンペーンのミニコンサートの時より私の中のファンテーヌのイメージには近づいていたように感じました。

高嶋政宏さん。帝劇の売店に堂々と「高嶋兄」と書いてありました。
いいんですか、その呼び方で……判りやすいけど。
(と、思ったらそれはそのまんま「高嶋兄」って本だった。そうですか……)
そんな訳で高嶋兄のジャベール。
他の方(今さん見てませんが)よりオーバーアクション気味でした。
それはそれでありかなと思いましたが、「STARS」と「自殺」は頑張り過ぎではー。
自殺の所、途中で笑ってたのが怖かった。
岡さんもちょっと笑ってたけど、岡さんのは自嘲で、高嶋さんのはなんか錯乱しかかってる感じでした(内野さんは笑ってなかった)。
しかも橋の欄干乗り越えた後に両手離していた……。
落ちるでしょ、そこで両手離したら! 落ちるにはまだ早いってば。
十年後のパリでバルジャンとニアミスした時はテナルディエの胸倉掴んで確認してました。
そうそう、このシーンが丁度公式サイトの稽古場日誌に写真で載っていたのですが(高嶋兄&駒田さんでした)内野さんも岡さんもそんなシーンがなくてあれ? と思っていたら高嶋兄オリジナルでしたか。
私としては岡さんや内野さんのジャベールの方が好きでしたが、でも声は大きく響いて聞き取りやすかったですね。
自殺の前、バルジャンに言った「よしバルジャン すぐゆくのだ 待つぞさあ24653」が全部聞き取れたのは過去(今年に限らず)初めてかもしれない。
バルジャンとジャベールの歌が重なる所はどっちを聴けばいいんだーと聞き取りやすい方だけ聴く私は聖徳太子には一生なれない(^^;)


さてメイン(と言い切る)の駒田さん。
本日の同行者が(山口さんもほめてたけど)駒田さんべた褒めでファンとしては非常に気分が良いです(^^)

宿屋のシーンで、旅行鞄を持った客が店に来て、テナルディエは当然その鞄を狙います。
床に置いた鞄を最初に盗み取ろうとしたときは客に気付かれて、鞄の方にのばした手を振って(歩くときに引っかけるからか、取られると危ないという意味か)鞄をテーブルの下に置けと客に示します。
でも店の中がお祭騒ぎになっている時にさっさと両手に抱えて裏(調理場)に持って行ってしまい、片手でパンと鞄を叩いた時に鞄からぼわっと埃が立つのがなんか凄い……わざと埃っぽくしてるのでしょうか。
それと、あのエプロンの結び方がよく判らなくて気になっているのは私だけ?

宿屋の時は憎みきれない陽気な男なんですが、十年後の彼は目に宿る光が違う。
バルジャンやジャベールが白髪になって老けてるのに対してテナルディエはそんなに(というよりまったく)老けてない。
テナルディエの方が二人より相当若いんでしょうね。子供(エポニーヌ)最初小さいし。
しかし、何故コゼットが「俺のコゼット」でエポニーヌには「このアマなめるな」なのー。
でも、別にコゼットには全く執着していなそう。
執着してるのはバルジャンの金(と言うかお金)なんですね。
バルジャンの家に襲撃(?)に来た時、門の前を通る時は上着で顔を隠しながら通っているので中に人がいるのは判っているんですよね。
ということは、目的は空き巣じゃなくて強盗ですか。

結婚式のテナルド男爵(テナルディエ)、皿を落として「ドロボー!」と叫んでました。
で、言われた給仕(坂元健児さん)、思わず床に正座。
結構この給仕面白いです。
マダム・テナルディエに花を投げられて、それを「これ私にくれるんですか? 私に?」という感じで自分を指さし、妙に嬉しそうにしていて、テナルディエと二人で踊っているマダム・テナの所に寄っていこうとしては同僚に止められ引き戻されるのを数度繰り返していました。
マダム・テナルディエに惚れましたか。
駄目だよ、彼女はテナルディエのものー(笑)。
照明の具合か、森さんの歯がきらりと光ったように見えました。

あれ……ミニレポの筈がだんだん長くなっている……。
今回はこれくらいにしておきます。次回に続く。

TOP
HOME